やはり、9月も下旬になると冷える。
どことなく、冬を思わせる雨が地を叩く。
季節が変わる高揚感と、冬に近づく裏寂しさ。
このふたつが相反し、何処となく不安定を奏でる。
今日の三条は雨模様。
我が店はジャズでスタートした。
車の通過音に水の導線。
静かな給料日が幕を開けた。
この界隈で時を送るようになって、早18年。
随分風景が変わった。
当時憧れた30代の方々は、50の区切りを踏み、自らも早30代半ば。
月日の経過を繁栄として捉えるか否か、微妙な想ひ。
地方経済の衰退が叫ばれて久しい。
改善の目が立たぬまま、国政は他人の空。
やるせない思いを抱えつつ、いつものように只店にて客を待つ。
静かだ。
この界隈で喫茶店巡りをした事がある。
20年程の昔だ。
古着屋、雑貨屋、喫茶店で大人の匂いを垣間見ていたあの頃。
あの匂いを伝えたく、僕はまだここにいる。
振り向くと背の高い建物達。
携帯電話を手に交差点を渡る人々。
誰に何を伝えたいのだろう?
ひとつの確信と、百の疑問を持ちつつ、このつたない文章を始める事にした。
